営業時代にお客様から言われたきつくて重たかった一言


契約後のお客様心理

 

営業という仕事に少し慣れてきていた3年目にあるお客様から言われた言葉があります。

 

そのお客様とは今までのお取引は無く、契約を頂いたことで新たなお付き合いが始まるはずでした。

 

ご検討頂いていた商品が新型車だったこともあり、競合は無く来店頂いたその日に契約まで頂けました。

 

お客様自身、新型ということもあり納期は数ヵ月かかるであろうという考えから使用していた車の車検満了まで3ヵ月あったのですがバタバタしなくていいようにと早めの契約を結んでくれました。

 

 

契約後、「納期がかかるのはわかっているし、今の車もあと3ヵ月ほどは乗れるので急ぎません」ということを言われたのを覚えています。

 

今思えば、その言葉の意味の解釈が間違っていたと思うとともに少し仕事に慣れてきていた傲りが出ていたように思います。

 

契約後はお客様からの「急ぎません」という言葉から連絡を一切入れませんでした。

当時の私は急いでいないと言っていたし、3ヵ月後の車検までに間に合わせればいいだろうという感覚でした。

 

また、お客様からの連絡も無かったため特に気にもしていなかったのですが、2週間ほど経った時のことです。

 

外回りをしている時でしたが、お客様から携帯へ連絡がありました。

 

 

内容は「納期はいつ頃になるんですか」ということでした。

 

外回り中だったこともあり、明確な納期を伝える事ができずに「大体〇〇頃だと思いますが、帰社後確認し改めてご連絡させて頂きます」というやり取り後にお客様から言われた一言がありました。

 

「あなた、プロですよね!?」

 

この言葉のあと少し会話がありましたが、この一言が強烈過ぎて正直あまり覚えていません。

今までお客様目線や寄り添うことの必要性を述べさせてもらってきましたが、ここがその思いと考え方がうまれた原点でした。

 

情けない・悔しい、色々な感情が込み上げてきてその電話のあとは訪問が出来なかったのを覚えています。

 

 

その後、無事とは言えないかもしれませんが納品させて頂きそのお客様が転勤になる1年間ほどお付き合いが続きました。

 

お客様の中には同じように「急ぎません」という方もいるかと思いますが、やはり商品を購入する訳ですから購入前と購入後では気持ちに変化もあるということだと思います。

 

結果的にはこのお客様と出会え、あの一言を頂けたことが私の仕事に対する考え方を大きく変えてくれるきっかけになったことは間違いありません。

 

お客様からみれば新人もベテランも関係ありませんし、若手営業から購入すれば安く、ベテラン営業から購入すれば高いなどということもありません。

 

経験値は当然違いますが、プロ意識というのは新人・若手・ベテラン関係なく持つ必要があるということです。

 

また、営業職の中には国家資格などが必要な仕事もありますが、資格が無くてもできる営業職もあります。

 

資格を取得して営業をする人とそうでない人ではそれまでの苦労や努力に差もあり、スタート時点でのプロ意識という感覚にも違いがあるように思います。

 

よって、入社段階で資格取得無くして営業職に就いた方は一層の努力が必要だと思います。