管理職の方は自身の店舗スタッフに会社の方針や自店舗の売上目標、店舗課題など色々なことを展開したり指示を出したりしているかと思います。
ではその展開・発信した事柄はどれだけ伝わっているのでしょうか?
間違いなくすべてのスタッフに伝わり理解してもらえているという方はどれだけいるでしょうか。
会議資料を手渡してミーティングなどで共有しているから伝わっていると思っていると大きな間違いです。
これは私の経験上ですがスタッフはそれぞれ自分が大切と思う部分は理解してくれますが、必要と思っていないことに関しては聞いているようで聞いていない場合が多いです。
会議やミーティング後に自身が重要と思って展開したことについて再度スタッフに質問してみてください。ここですべてのスタッフが自身の展開したことを間違いなく答えれたとすれば今回の記事は参考にならないかと思います。
答えることの出来なかったスタッフがいた場合、資料も渡し読みあげまでしたのになぜなんだ!?集中して聞いていたのか!?むしろ何を聞いていたんだ!?などそのスタッフに対して怒り、呆れなどをおぼえる方もいるかもしれません。
しかし、それが伝わらない原因です。
もっと言えば伝わらないではなく、伝え方が間違っていることが多いです。
自身の言葉がスタッフに理解されないのは自身の問題であり、スタッフの問題ではありません。
伝えたい人に対してどういう言葉や話し方がいいのか考えて話せていないのではないでしょうか。
自分だったら理解できると思っていても、周りはあなたと同じ感覚の人ばかりではないということを理解した上で伝える工夫が必要だと思います。
例えば展開途中でその事柄に対してスタッフに質問をしたり、意見を聞いてみたりするのも伝えるレベルを上げる方法です。
また、ミーティング中によくメモをとっているスタッフもいるかと思いますが、ここにも注意する必要があります。
それはメモをとるということで事が終わってしまい、頭に記憶されていないケースがあるからです。
現にメモをとったであろう展開事を後日そのスタッフに再確認してみてください。きっとメモを開いて確認するはずです。
よって日々の業務を行なっていく上でその展開されたことは意識されていないということになります。
このような事を繰り返いしていては店の目指す数字や方向性などの統率がとれず苦労が続くことになると思いますし、ミーティング事態が時間の無駄になってしまいます。
そのようにならないためにも、展開する際に「何(誰)のために取り組むのか」「取り組むことでどうなっていくのか」を明確に話すことでスタッフの納得・共感につながり結果的に自身が伝えたい事がしっかりと伝わるような組織になってくるはずです。
スタッフが取り組む必要がある、自分たちの進むべき方向はこうだ。
という思いになってもらえれば自発的な行動にもつながり目指すべき事柄に対して一気に加速して進みだすはずです。
若手社員数百人に理想の上司は?という質問をしたところ、1位は“自分を成長させてくれる”が40%強であり、逆に上司に対する不満は?という質問では“指示の仕方が曖昧”が50%弱という結果だったようです。
「指示の仕方=伝え方」というみかたをすれば、いかに伝え方が大切か理解できるのではないでしょうか。